こぼろ
小幌
  しずかり
(6.9 km)
室蘭本線 れぶん
(6.1 km)
 

小幌駅全画面パノラマ (駅前広場?・駅構内・ホーム)



訪問日:2012年11月25日:無人駅
秘境駅として有名な小幌駅です。
この駅名標の場所に来るには列車に乗って来るしか方法が無いと云われる駅に我々は歩いてきました。



パノラマ撮影隊の面々が海の方を見てため息をついてます?



そうなのです、小幌駅はあの遥か海の方なのです。



ヒトの道なんかありません!何せ秘境駅に行くのですから当然なのです♪
鹿や兎の踏み跡を参考に谷底に降りていきます。



目指す海岸が見えてきました・・・
海岸と云うよりも断崖絶壁ではないでしょうか・・・




海に出るといっても大変です。 
行く手を阻む倒木を越えて目指します!




やっと、海辺のような所に辿り着きました。
ここの場所そのものが秘境の風情です・・・
海岸周辺には謎めいた洞窟があり、仏像が祭ってあり、神社まであります。
神仏の憩いの場と言っても良いのでしょうか?



ここからは、小幌駅を目指して岩だらけの崖の方を登ります。
岩の裂け目の向こうは海です。




このような所で転んだらどうなるのでしょうか?
転んだら、崖からゴロゴロ転がって、海にポチャンと落ちて、ブクブク沈んで、サメにパックリと齧られるのではないでしょうか?




皆んなで、わぁわぁ騒ぎながら谷底に降りたり崖を登ったりし、どうにか小幌駅らしき場所に辿り着きました♪
駅は何処なのでしょうか?
駅舎なんて無いようです・・・


暖をとる所も無く、ヒトが居るはずも無い超秘境のこの駅の鉄板を敷いたホームに、数人の若い鉄道ファンの方々が寒そうに列車を待ってました・・
吹雪になったらどうする気だったのでしょうか?
風邪をひかなければ・・・と案じました。
 
やがて、トンネルの中から列車が出てきました♪



なんと云う事でしょう?商店街も無いようなこの駅に、2人ものヒトが降りてきました?
白い防寒着を着た男女に「何処から、いらっしゃったのですか?」と聞いてました。
一般的状況でその様な事を質問すると、余計なお世話ダ!と、反感をかうのですが、さすがにこのような秘境駅では、お互いに変なヒトなのを認めているので、嬉しそうに応えて頂けます♪
「栃木県から来ました。3時間後の列車に乗って帰ります♪のよぉ~」
「寒くないのですかぁ?」と尋ねたら・・・「モモヒキを穿いてきたので大丈夫ですよぉ」と、嬉しそうでした。
鉄道ファンの方々は、根性が座っているなぁ・・・と、感心ました♪ 




もっと、感心することがありました♪
なんと、誰にも用が無いはずのこの駅に構内踏切があるのです?
しかも、遮断機まで設置されているのです?



そうこうしていると、スピーカーから、「間もなく、列車が入ってきます。通路を横断しないで下さい。また、危険ですので、十分に下がってお待ち下さい。」と優しい女性のアナウンスが聞こえ、丁寧に注意をしてくれ、警告表示が点滅するのです。




遮断機が降り、列車が誇らしそうにトンネルから出てきました♪
やはり、遮断機やらアナウンスやらで、周辺に住んでいる鹿や熊等の野生動物に列車事故の注意を促しているのでしょうか?



ここには、駅舎とか待合室が無いので時刻表がホームの手摺にぶら下がってました。
ちょうど、ひと月前の(平成10月27日現在)のラベルが貼ってありました。
やはり駅である以上、時刻表のメンテナンスは秘境駅といえども大切な事なのですね。




山側のホームの奥の方に、大きな箱のようなものが在りました?
送風機電動機盤と書いてある銘板が貼ってあります?



その横には、なにやら難しい感じの装置があります?



近づいてよく見ると、何か電気関係のスイッチやら切替器のようなものが取り付けられた制御盤のようなものの成れの果てのようです・・・
それらに木の枝がまとわりついてます・・・
どうやら、この小幌駅周辺のトンネルの送風機を動かす為の電機装置のようです。
昔昔、蒸気機関車が活躍していた頃にトンネル内に充満する煙を排出するために大きな換気扇を動かしていたようです・・・その設備の残骸なのでしょうか・・・





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